自動車保険のジョーシキ - その他特約編


ドライバーなら誰もが迎える、年に一度の自動車保険の更新。そして新たに加入しなければならないフレッシャーズのみなさんも多くいらっしゃると思います。
でも、ただ何となく契約するだけじゃダメ。
イザという時どこまで補償でき、どこまでがダメなのか、正しく知っておかないと大変なことになるかもしれません。
わかりづらさでは定評!?ある自動車保険も、具体的な事例ごとに見ていけば、案外カンタンです。保険でカバーできる賠償範囲をきっちり把握して、安全にカーライフを楽しみましょう。
― 選ぶのは自分自身、この世に万能な保険はありません! ―
楽しいはずのドライブが、あっという間に暗転してしまう、それが交通事故。そんな不幸な事態に備えるべく、強制加入の自賠責保険にプラスして契約しておきたいのが任意加入の自動車保険です。でも、全ての場合に何でもかんでも保険が出るかといったらそうではありません。イザというときに出なかったら意味がないですよね。一体どんなケースだと保険金が出て、どんなケースでは出ないのか、簡単な事例で把握していきましょう!
その他特約
対人・対物賠償をメインとする自動車保険のトッピングにあたるのが各種の特約です。これを付けると保険料が高くなるものが多いですが、補償内容ではおトク度がアップします。万が一を考えてドライバーを力強くバックアップしてくれます。
ケース1:事故後、ちょっとモメてしまって。その時の弁護士の相談費用とかは・・・

事故の示談交渉でモメたとき、頼りにしたいのが民事専門の弁護士さん。だけど、ちょっとした相談でも相談料がかかります。何度も足を運ぶとけっこうな出費になってしまいます。そんな弁護士費用を担保できるのが、弁護士費用担保特約。
この特約を付けていれば、万一の場合でも安心です。調停や示談交渉、裁判に勝った場合の成功報酬など、弁護士に関わる費用のすべてを一定の限度額内でまかなうことができます。また、法律費用相談補償特約という呼称で、自動付帯する保険会社もあるようです。しかし、この特約を付けていない場合、裁判に伴う費用のほとんどが自己負担になります。この特約、全ての保険会社で用意されているわけではありませんのでご注意を。
ケース2:事故付随費用特約があれば、旅先からの帰宅費用は保険でOK?

遠くの出先で事故に遭い、ホテルをキャンセルしたり鉄道や飛行機で帰宅となると、かなりの出費を強いられます。それも家族がいればなおさらです。
こんなとき、役に立つのが事故付随費用担保特約です。この特約は車両保険とセットで付帯できますが、どこまで補償できるかは保険会社ごとにバラバラです。それに、鉄道だったらグリーン車は不可、飛行機もエコノミークラス限定など、贅沢はできませんし、限度額もあります。支払いは本人の立替となり、後日、精算するのが一般的です。
ケース3:孫を連れて実家に帰省。家族限定付きの父親のクルマで事故を起こしちゃったけど・・・

このケースでは、どこまでを「家族」とするかが問題です。
これは保険の定義で明確に決まっており、下記に掲げた範囲までとなっています。
だから、実家を出て結婚している息子が父親のクルマで事故を起こし、なおかつそのクルマが家族限定特約付きだった場合、自動車保険は適用不可となってしまいます。
従って、このケースで息子が保険を使える唯一の手段は、自分で加入する自動車保険に他車運転危険担保特約が付いている場合のみとなります。たとえ親子でも、家を出て独立した家庭を持っているなら他人と同じ、ということになります。

ケース4:新車が事故で全損!でも新車特約に入っているから全額出るよね?

普通、クルマの価値は時間の経過とともに下がっていきます。クルマが事故で全損したのに保険金が少ないと憤慨する人がいますが、これは社会通念的にやむを得ません。
どうしても新車購入時と同じ金額を保証してほしければ、新車特約や車両新価特約と呼ばれる、ちょっと高めの特約を付けておけば間違いなく同じクルマを買えるだけの保険金がもらえます。
詳細は保険会社ごとに違いますが、この特約を利用するには事故後60~90日以内に次の新車を購入する必要があります。
また、オプション装備や消費税は新車価格に含まれますが、税金と登録費用などは除外されます。つまり、諸経費などで多少の出費は必要になります。
ひとくちに自動車保険といっても、契約する方々は千差万別で、契約内容もさまざまです。今回までご紹介したテーマは、数ある保険に関する案件のごく一部です。不幸な事故に遭う前に、ぜひ知ってほしいものばかりですので、日々のカーライフや保険更新時にお役に立てて頂ければと思います。
「ん~、まだ分からない」、「これは?」と知りたいことがありましたら、お気軽にご相談ください。
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